八坂神社と河原町ぶらり
思いがけず引き込まれた展覧会
四条に来たので、八坂神社に初詣して帰ろうと、京都高島屋の前を通りかかったら…
せっかくなので見ていこうかな、と百貨店内に入るといきなり入口付近にどーん!!
本物かな…警備員さんも立ってたし、そうなのかな…
展覧会自体は7Fなので、ちょっと面倒だなと思っていたけれど、この1Fの展示はつかみ的役割をかなり果たしていますね。そのままエスカレーターで直行。
嬉しいことに入場無料。ご成婚時の衣装を始め、両陛下ゆかりのいろいろな物が展示されてあった。普段見る機会のないものばかり。興味深かったのは来賓した各国のお偉い人たちが両陛下に贈られた品々。オバマ前大統領はセンスの良さが感じられる。素敵な絵画と桜のガラス細工の美しいこと…ためいき。
全部真剣に見ていると時間がいくらあっても足りないくらいの、30年間の歩みを追った写真パネル。平均年齢70以上と思われるお客さんたちでいっぱいのフロア。さぞかし賑わしいと思いきや、みんなけっこう静か。くいいるように見つめている。絵画展などと違って、見ているみんなの顔がしんみりしている。
両陛下の歩みは、自分たちが生きた時代の歩みでもある。平成って戦争なくて平和だったのがとても幸せだった。でもつくづく災害の多い時代だったなあと実感。避難所での優しい両陛下の表情を見ると、いろんなことを思いだしてちょっと泣きそうになる。
一番気に入った写真は、頭に虫が止まった天皇陛下と、それを取り除こうとしている皇后陛下のアップ。ふだん見ることのない自然な表情が微笑ましすぎる。
それにしてもすごい公務の量だ。心の底から「おつかれさまでした。ありがとうございました」と素直に思った。第二の人生、お健やかに過ごされること願ってます。
八坂神社にはえべっさんもいた
人が多いのは、いつものことだが、なんかいつもに増して境内がごちゃごちゃしてるし、露天まで出てるぞ、と思ったら本日は十日戎のメイン、本戎の日。知らなかったですが、八坂神社の中にはえべっさんがいらしたんですね。
八坂神社のご祭神はスサノオノミコトなので、身内であるえべっさんがいても不思議じゃない。
京都で人をいれずに写真を撮るののは本当にむずかしい。結局いつも空と屋根しか撮れない。
お参り後、帰りは混雑を避けるため、裏から出ることにする。社殿の裏側は驚くほど静かでほとんど人気がない。
屋根の上に丸い物体が…なんだろうあれ…と近づくと
猫でした。カメラを向けると、顔に似合わずかわいい声で、「ミャ―」と言った。訳すと「うせろ」でしょう、たぶん。
頭から上の和のおしゃれ「かづら清」
神社を出て、再び河原町通りをぶらぶら。ちょくちょくのぞくこのお店、ちょっと通り過ぎてから、「あ、やっぱり買っとこ」と思って店内に足を向けたら、後ろを歩いていた外国人の人がチラッと見て、「え、何ここ」という感じで着いてきた。
慶応元年から続く祇園の老舗。自社抽出のつばき油が有名です。つばき油を始め、トリートメントやローション、リップグロスなども豊富。
壁に飾られた花簪が華やかで、見ているだけでも楽しいのです。つげ櫛や普通のかんざしやコームもあり、おもに頭から上の和のおしゃれがそろっているお店です。
いっしょに入った外国人さんたちは、何も買わなかったみたいだけど、かなり長い間堪能していました。正解だったでしょう? ミニ博物館みたいで。
時計のお店でピアスを買った「dedegumo(デデグモ)」
辰巳大明神のすぐ裏手にある「デデグモ」は手作りの時計とアクセサリーの京都ブランドのお店です。ここの時計は見てるだけで楽しい気分になるので(すいません、いつも見てるばっかりで)、ここのところの塞ぎ気分を吹き飛ばすために、今日は一発ドーンと安め(^^;)のアクセサリーを買いました。
フープの本体に、好きなパーツをひっかけて使うタイプで、和風のデザインがおしゃれです。1000円台で買えるので嬉しい。時計は自分へのごほうびや記念に買うと決めているので、そのうち無理やり記念を作ります。
目的なしにぶらぶらした河原町ですが、ほんとに退屈しない。関西に住んでいると近くて手軽に来れるのは嬉しい反面、旅行じゃないのでゆっくり出来ないというのが辛いところ。「今日は飯作らんからな!」「今日はそれぞれ外食してこい!」と宣言したうえで朝早くから勢いつけて飛び出さなければならない。だから本当は、ふらりと京都でのんびりなんて夢なのですね。