温かいチラシ寿司は関西の冬の風物詩
奈良名物、柿の葉寿司の「たなか」さんはちょくちょく利用させてもらってます。日持ちするのがありがたい。種類がいっぱいあるので、選ぶのも楽しいし、分量を加減できる。何より外で食べるのにぴったりなんですね。
この冬限定の「さわら」が出ているということで、さっそく買いにいきました。すると隣に「温寿司」という箱が…温? 温かいの?
どういうものなのか尋ねると、お店の人が奥の保温庫のような場所から取り出して見せてくれました。見た目はチラシ寿司。
どうやら温めて食べるみたいです。お寿司を温める…? 確かに生魚は入ってないけど。
最近巻き寿司とかチラシ寿司に凝っているので、よしチャレンジ! ということで、買って昼飯にすることにしました。
まずはさわら。こちらは三個セットでしか販売していないので、とりあえず一個いただく。
ゆるーくショウガが効いておいしい。
で、温寿司なるものを。チンしてほんわかあったか状態に。温寿司は「ぬくずし」と読むそうです。
始めは、たなかさんのオリジナルでキワモノなのかなあと思っていたのですが、箱に書いてあったように、古くからある関西の伝統食で、冬の風物詩なのです。そういえば蒸し寿司ってあるものなあ。
茶碗蒸しなどといっしょにセイロで蒸して作られていたそうで。現在では作っているところは少ないみたいですが、やはり関西の冬の名物ということで、家庭で作られるところもあるようです。
昔の人たちに思いを馳せて、なんていうのは大げさですが、さっそくいただきました。ズバリあったかいチラシ寿司です。でも、当然だけど温かいから,ご飯がやわらかい。
ほっこりした寿司飯と甘くてでっかい煮シイタケがやさしいお味。チラシ寿司ってお店によっては、思わず情けない! と言いたくなるようなしょぼい具のものも少なくないですが、こちらはなかなか迫力ありますね。
冬の寒ーい日、温かいお寿司と茶碗蒸しでほこほこ幸せ感じていたんでしょうね。個人的にはこれに粕汁なんかつけたら最高だな。もはや昼ご飯のレベルではないけど。
お昼は基本パンばっかり食べているので、久々のしっかりご飯はなかなかこたえる。しかもさわらまで一個食べてる。
はちきれそうなお腹で倒れていた、自分だけのぜいたくなお昼でした。