奇岩「玄武洞」はひそかなパワースポット!
自然の力とセンスはすごい
兵庫県豊岡市の観光スポット「玄武洞」です。城崎温泉から車で5分くらいなので、よくセットで訪れることが多い場所です。
自然が作り出す造形美のセンスには、いつも感心してしまいますが、ここもすごい。およそ160万年前に流れだした溶岩が冷えて固まったとされる玄武岩の洞窟です。地質学的にも非常に貴重な場所で、地球の歴史上、磁性がかつて逆転したことがあるということを実証できる所なのだそうです。
玄武洞は公園になっていて、一番メインの玄武洞の他に青龍洞、白虎洞、北朱雀、南朱雀のエリアが点在しています。ささっと見てしまえば20~30分程度でしょうが、ゆっくりのんびり、ベンチに座ってくつろいだり(実はここは紅葉の名所なのです)すれば、自然いっぱいで癒される場所なので、とても気持ちよい時間を過ごすことが出来ます。
並んだ石がすべて六角形の柱の形。どうやって地球はこんなすごいものを作ったんだろう。
受験生のひそかなパワースポットらしい
何度か訪れているにも関わらず知らなかったのですが、こちらは受験生のひそかなパワースポットになっているらしいのです。
その始まりは、ある一つの石にまつわるものだそうです。神戸新聞のネットの記事で読んだのですが、10年ほど前に観光客の方が偶然見つけた石で、青龍洞の中の地上から30メートルくらいの上方で、同じ方向に並んでいる石柱の中に、一つだけ違う方向を向いている石があるそうなのです。その石は今にも落ちそうな形で、まるでかろうじて引っかかっているかのような状態。発見されてからまだ落ちてはいないとのことで、「落ちそうで落ちない石」として、受験生にひそかな人気を呼んでいるとか。
写真ではとても見えませんが、この中にあります。(実際に見ると、意外にあっさり見つけてしまいましたが)
地球の美術作品
玄武洞を訪れた人の中で「なんだ入れないの」という声を時々聞きます。確かに私もそうでした。遠くから見て回るだけの時間はわずかなのですが、ここまで美しい奇岩の景色は見たことがない。写真の整理やチェックをするたびにいつもしばらく見入ってしまうのが玄武洞です。
本当に地球の歴史ってすごい。長い年月をかけて作りだされた地球の作品を、どうか一瞬で壊してしまうようなことになりませんようにと、心から願ってしまいます。