こごみの旅日記

旅でもらった思い出いろいろ

魁夷の“青”見そこねて平安神宮の“青”

10月3日これでもかというほど天気がよかったので、家にいるのがもったいなく、カメラをバッグに放りこみ電車に乗った。行先は京都。京都国立現代美術館で開催中の「東山魁夷展」が目的。

 

正直、東山魁夷の絵がそれほど好きだというわけではない。「ほんとうの青に出会う」というキャッチコピーと写真の絵の青が本当に綺麗だったので、見に行ってみよう。と軽い気持ちで思ってしまったのが…甘かった。

 

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チケット売り場長蛇の列。見た感じ30分以上は並ぶ感じ。戸惑っている間にも後から後からお客さんが。

とりあえずトイレに行こうと館内に入ると、人、人、人…

トイレも30分くらい並ばなければならない感じ。諦めて出て公園のトイレに向かった。

あの人の多さでは、チケットに並んで入ったとしてもまともに絵なんか見れないだろう。

予想以上の暑さに、喉も乾いていたし腹ごしらえしようと近辺の食事所をうろうろしたが、これも甘かった…

ちょうどお昼時というのもあったのとはいえ、すさまじい。なんで?今日平日じゃなかったっけ?今週末で終了ってのもあるかな…

 

仕方ないので、かなり遠くまで足を伸ばして休憩かねてご飯。

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えらく高くついてしまった。グラスワインまで飲んじまった。

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再び美術館に戻ってみると、行列は倍以上に伸びていて…諦めた。

他に行く予定もあったし、ここで一日まともに見れるかどうかわからん状態で過ごすのも嫌になって。

 

さてどうするかと、見上げれば大きな鳥居。やっぱりここまで来たらお参りしていかなくちゃね

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平安神宮は何度も来てるけど、いつも外国人観光客でごったがえしてる。でも今日は比較的すいている方かも。

 

平安神宮の吸い込まれるような広いこの空間が好きで、いつも同じ場所で必ず写真を撮る。定番の位置だからみんな撮ってる。いろんな国の人とならんで神様のお住まいにカメラを向ける。

 

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天気のいい日のこの空の青さが抜群に好きなのだ。真っ青な空に、これでもかあって挑むように自信に満ち溢れて建っている御神殿がかっこいい。

 

私にとってはこれが「本当の青」

魁夷先生、素敵でしょ。あんなに美しい青を描かれる魁夷先生だから、そんなこと当然ご存じですよね。

いつかまた機会があれば、じっくり絵画を見に行きます。これも縁というものでしょうから。

 

お参りを済ませ、元の道を戻る。あいかわらずのごったがえし。

道を挟んで向かい側は京都市立美術館。

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このレトロでいい感じの建物は、現在改装中。

ふと見ると、工事の囲いの塀にいろいろと文字や写真。近づいてみると、京都市立美術館の歴史が。そしてこれからどんな美術館になるのかの説明や予想図も。

 

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思わず見入ってしまって、写真まで撮っていると、後から来たおじさんも「おっ」という感じで気づいてカメラを取りだした。

気づかないよなあ、まさか工事の塀が展示物になっているなんて。さすが。

 

すごいぜ、京都。