こごみの旅日記

旅でもらった思い出いろいろ

昭和レトロを楽しんだ

戦前戦後のグラフィック

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「懐かしの昭和レトロ」と銘打った土方重巳展を大谷美術館に見に行った。誰?と最初は思いますが、あの佐藤製薬のオレンジの象「サトちゃん」の生みの親と言えば「あー、そうなのかあ」と納得するはず。

 

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戦前戦後の映画や劇場のポスターを手掛けたグラフィックデザイナーの先駆けとも言える方。当時は写真ではなくてすべて絵やイラストで、今みると本当にオシャレ。

 

映画のポスターは、絵を楽しむと共に自然と映画の歴史も見ることになるので、知らなかったこともいろいろとわかって面白かった。

 

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驚いたのは、戦後の映画で身内のいない浮浪児たちを描いたものなのだけど、出演者がなんと本当の浮浪児。戦後の混乱で親と死に別れたり、生き別れたりして身内のいない子供たちが溢れていた。彼らをそのまま映画に出演させている。びっくり。

 そしてポスターには、「この少年たちを知っている人はお知らせください」という告知が書いてある。なんかすごい時代だったのだとつくづく…

 

NHKの子供たちのスター

三匹の子豚を元にして作られた「ブーフーウー」は、1960年から7年間にわたりNHKで放映された着ぐるみの人形劇。おかあさんといっしょのコーナーの一つであったそうで、お姉さんが鞄から取り出したぬいぐるみが操り人形によって動きだすところから始まるという粋な演出。

 声がなんと、元祖ドラえもんの大山さんと、黒柳さんが担当していたと知って驚いた。イラストも人形もかわいい。サトちゃんもそうだけど、土方さんの作られるお人形や絵の動物たちは、線が丸い。だから子供たちのみならず、みんなが親しみやすいのかもしれない。

このコーナー写真撮れないの残念~

コマーシャルのスター人形たち

同時期のコマーシャルにも土方さんが作られた人形たちは活躍している。

 

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 リアルタイムで見た覚えはさすがにないけれど、どれもすごくオシャレ。当時のコマーシャルを見ることができるのだけど、なんて贅沢なコマーシャルなんだと思ってしまう。厚みというか存在感がある。今こんなの作れないんじゃないかな。CGの方がお金がかからない。

 

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知らないはずなのに、なんか見覚えあるんだなあ、このインディアントリオ。

 

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欲しいすぎる…この箱…すごい…

 

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カタログ買ったしまいました。重の字の所にいるのがブーフーウーです。

大谷美術館の素敵なロビー

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ぼおーと座っているということに幸せを感じるこの場所。奥の木が紅葉してました。美術館の外に出ると思いのほか寒かった。もうすぐ11月も終わるものねえ。

 

阪神西宮エビスタ内にできた「アールベイカー」で

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パンのアールベイカーさんがエビスタ内に新しくできた。お腹すいたので食べて帰ろうかどうしようかと悩んだけど、夕方の中途半端な時間だったでお持ち帰り。

ご飯前だけど、フマージュ焼きたてだったので一口食べたら、おいしすぎて止まらなくなって結局全部食べてしまった…

 

チョコクロワッサン、これは明日のおやつにしよっと!

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再び昭和という時代も

平成が終わるということで、平成を振り返る番組やいろんな企画をよく目にするけど、同時に昭和という時代も振り返りやすくなるのではないかと思ったりする。タブーだったことも、新しい時代になれば覗きやすくなるのでは。

激動の時代ではあったけど、どこか時間の流れ方がのんびりしていたように思う。ブーフーウーたち人形の中に、ゆっくりとした余裕みたいなものを、感じた気がする。 

 

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