「お初天神」は心中なのに何故縁結び?という話とおまけはハートのパン!
お初天神はなぜ縁結び?
お初天神が縁結びで人気があるというのは聞いていたけども、改めてびっくりしてしまった。
ハートだらけ。奥にはハートの絵馬がいっぱいです。
そもそもお初と徳兵衛は、心中という悲惨な末路をたどったのに、なんで縁結びなのだろうと、常々疑問に思っていたのです。
で、実はよく知らないお初天神、正式名称「露天神社(つゆのてんじんしゃ)」のことを調べてみました。
すると、なんと創建一千三百年の歴史!
古いとは思っていたけど、改めてすごい。大阪市内は太古の昔ほぼ海であったというのは聞いていた。その小島であった場所に建てられた神社が由来であるそう。といってもはっきりとした年代なんかは不明のようで。
問題はご祭神ですが、少彦名大神、大己貴大神を始め堂々たる顔振れ。ここで注目は、大己貴大神。この方は大国主命の別名なのです。大国さんといえば言わずとしれた「出雲大社」。縁結びの聖地ですね。ということは、露天神が縁結びであるということに間違いはないわけだ。
曽根崎心中のイメージが強いため、悲惨な場所のように思えてしまうが、長い歴史を考えれば、縁結びの場所であればこその心中であったのかもしれない。曽根崎心中は現実にあった出来事なのは周知のこと。二人が心中したのは、境内の一部である天神の森。それが近松門左衛門の手によって全国的に知られるところとなった。
そうは言っても、もっといじわるに考えてみれば、なんで大国さんは縁結びの神様になるのかな。確かにこの方はとてもモテる。正妻のスセリヒメ以外にも女神さまが何人か。神話の中でけっこう揉めている。女性にとってこれっていいのか?ってちょっと思ってしまう。
まあ縁結びの縁というのが、男女の仲だけにとどまらない、いろんな意味でのご縁だと考えれば、かなりの好人物であった大国さんは、いろんな人や物事とご縁があった神様だと言えるけど。
やはりどんなご利益よりも、縁結びうち出してる方が集客力あるしなあ。
短い滞在時間にも関わらず、カップルに何組も出くわしました。
デニッシュハートに寄り道
ハートの絵馬を眺めていたら、あのハートのパンが食べたくなった。さっそく阪急百貨店内のデニッシュハートさんへ。訪れたのは夏だったので、夏限定マンゴーがおいしかった。冬はチョコ類が充実していますね。