願かけ風鈴と青モミジで森林浴
今年のお盆はおとなしく。
でも、ずっと家の中では息が詰まる。
ちょっと深呼吸をしに、緑の中へ。
古刹が多い丹波ですが、
こちらも1325年鎌倉時代開山という歴史を持つ名刹「高源寺」
ちょうど今、境内にはいてたくさんの風鈴が吊るされています。
こちらの風鈴はガラスではなく鉄製で、華やかなインスタ映えとはいかないかもしれませんが、渋くていい感じのインスタ映え。
かん高く涼し気な音が空気に溶け込んで、なんともいい雰囲気。
遠くからだと同じように見える風鈴ですが、近くで見ると形や造りが微妙にちがっています。飾りもいろいろ。
ちょっと変わったツバメさんの形。かっこいい。
ぽつんと混じっていたガラスの風鈴。
硬派な中にほわっとやわらかな空気が 漂って、これもいい感じ。
ちらほら訪問していたお客さんたちも、ほとんどが風鈴エリアだけで引き返されていました。近隣の人たちなのかもしれない。
私たちも2度目なのですが、せっかくだから上まで行くことに。
見上げれば立派な山門。
緑が多くてもやはり暑いものは暑い!
暑いけど、緑が生み出す澄み切った空気は最高の贅沢。
誰もいない道、マスクを外して深呼吸。
頭上を覆うのは名物“天目かえで”
高源寺を開山した「遠けい祖雄禅師」が、修行していた中国の天目山から持ち帰ったものだとか。
葉の大きさが一般のかえでよりも小さく、切れ込みが深いということですが、比べないとわからないかも。
もう1つ大きな特徴として、枝が垂れ下がっているそうです。
だからよけいに覆いかぶさる感が強いのでしょう。
ということで、紅葉の時期には一段と良い感じに。
門をくぐると向こうに仏殿。
こじんまりと良い雰囲気の建物の中には、ご本尊の釈迦如来坐像がおられます。
さらに上を目指して石段を登ります。
苔と深緑に包まれた境内はとても気持ちよくて、良い空気をいっぱい吸いこんで歩きます。真ん中にいる石仏は、必ず写真に撮りたくなるお方。
ステキなんです。頭が。
こちらの石段はゆるやかタイプの方で、直線で向かう方はなかなか急勾配。
上から見た急な石段。距離はないのですが、くだりはけっこう怖い。
上には方丈の建物や鐘楼、多宝塔など見ごたえのある古い建造物が並んでいます。
美しく贅沢な空間を独り占めです。
帰り路は、多宝塔の脇からのんびりとした傾斜が続く道を降りることができます。紅葉の時期はここからの眺めが最高なのですが、まだ遭遇したことがありません。
でもその時期はきっとマスクをはずして深呼吸なんてできないのでしょうね。