ものすごく久しぶりの「南禅寺」の紅葉
前回、南禅寺に紅葉見物に行ったのは、コロナよりも数年前だったから、4~5年ぶりかもしれない。
京都の紅葉はすでにすごい混みようだ というのは聞いていたけど確かに。
京都来訪の目的は別にあったので、南禅寺は正直ついで――まだ午前中だし――
なんて甘い考えで――
ほんと甘かった。
前回は、観光バスと人でごったがえし、本殿までたどりつけないというおぞましい状態だったが、今回はちゃんとお参りできました。やはり時間的なものだな。
ところが、今回は違うおぞましいものを見てしまった。
南禅寺といえば、立派な三門が有名。
門を額ブチのようにして見える中の紅葉がみごとで、どんな本でもサイトでもその写真がメインになる。
当然みんなカメラをかまえる。
ところが、その三門の敷居にズラリと人が座っているのだ。
うそでしょ…
まず写真は撮れない。額ブチの半分以上の高さを人の頭が埋め尽くしている。
修学旅行の少年たちもカメラをかまえて、悩んでいた。
ぎりぎりここまで。この下は頭頭頭…
写真どころか、みんな三門をくぐれない。通れないので仕方なく、三門をよけて脇から境内へ。なんだこれ。
本来、三門の敷居は踏んではならないといわれている。劣化を防ぐということと、神域と俗界の結界の意味を持つものなので、神聖な場所へ足を踏み入れる瞬間は踏むのではなく、敷居はまたぐというのがマナーでありルール。
そこにケツを乗せるとは…
誰かが立てば、またそこに誰かが座る。
どうかこの光景、今日だけの突発事態でありますように。
三門をくぐった所にある巨大な紅葉。これが真っ赤になり門の黒に映える光景は実にみごとなのだが、今回はまだ早かったみたい。
それでも境内は赤とオレンジで染まる。
午前中はお天気いまいち。
でもやっぱり綺麗やねえ。
真っ赤っかになっているものと、まだ緑の木との落差が大きい気がする。
暖かい日が長くなったからかな。
夜は寒いんやけどねえ。
南天かな?
綺麗だし可愛いしビーズみたい。
京都の紅葉の良さは、古い建物とのコントラストの妙。
帰りは脇道に抜けて。
イチョウやらススキやらいろいろ居てにぎやか。
一部分だけ色づいている奇妙な光景。
日当たりの問題かな。
毎年毎年、秋の短さを実感する。
日本がいつか熱帯になってしまったら、この紅葉たちは姿を消すことになるのだろうか。
ごったがえしながらも、みんなで紅葉を見られることに感謝して、これが少しでも長く続くということを願って。
コロナももういい加減どっかに消えてくれえ。